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株価の水準(300円未満・300〜1,000円・1,000円以上)で成績は変わるか

公開日:2026年10月12日 執筆:Takuya カテゴリ:条件の効き目

買った時の株価が300円未満、300〜1,000円、1,000円以上の3つに分けて、押し目買いとトレンド転換初動の成績を比べました。300円未満の銘柄は、どの型でも勝率が低い結果でした。

調べたこと

型別の比較で調べた取引を、株価の水準で3つに分けました。対象は、ATRの条件を外した押し目買いと、トレンド転換初動の2つの型(陽線・飛びつき除外の型を含む)です。高値ブレイクは、この分け方での集計がありません。

用語の説明

この記事に出てくる言葉を説明します。

  • 株価帯:買った時の株価の水準で分けた区分です
  • 呼値(よびね):売買できる値段の刻みです。株価が安い銘柄では、1回の刻みが株価に対して大きな割合になります
  • 中央値:損益を順に並べたときの真ん中の売買の損益です
  • ATR×2:1日の値動きの大きさの2倍を損切りの幅にする方法です

押し目買い(−5%固定)

1回あたりの平均損益(コスト控除後)です。

  • 300円未満:−0.88%(162回、勝率22.2%、中央値−3.86%)
  • 300〜1,000円:+1.42%(1,356回、勝率39.5%)
  • 1,000円以上:+0.46%(9,790回、勝率37.6%)

押し目買い(ほかの損切り)

損切りを変えても、300〜1,000円がいちばん高い結果でした(コスト控除後)。

  • ATR×2:300円未満 −0.30%/300〜1,000円 +1.36%/1,000円以上 +0.30%
  • ATR×2+25日線割れ:300円未満 +0.09%/300〜1,000円 +0.66%/1,000円以上 +0.04%

トレンド転換初動(−5%固定)

1回あたりの平均損益(コスト控除後)です。

  • 300円未満:−0.55%(104回、勝率22.1%、中央値−5.00%)
  • 300〜1,000円:+0.57%(262回、勝率37.8%)
  • 1,000円以上:+0.37%(1,052回、勝率41.4%)
  • 陽線・飛びつき除外の型:300円未満 −0.41%(85回)/300〜1,000円 +0.84%(223回)/1,000円以上 +0.30%(904回)

トレンド転換初動(ATR×2)

損切りをATR×2にすると、300円未満の数字が大きく変わりました(コスト控除後)。

  • トレンド転換初動:300円未満 +2.36%(101回、勝率28.7%)/300〜1,000円 −0.29%/1,000円以上 +0.01%
  • 陽線・飛びつき除外の型:300円未満 +3.64%(82回、勝率31.7%)/300〜1,000円 −0.20%/1,000円以上 −0.07%

読み取れること

300円未満の銘柄は、どの型・どの損切りでも勝率が2〜3割台と低い結果でした。−5%固定の損切りでは、3つの型すべてで平均がマイナスでした。トレンド転換初動の中央値が−5.00%ということは、半分以上の売買が損切りの位置まで下がったことを表しています。

株価が安い銘柄は、呼値の刻みが株価に対して大きく、1日の値動きも大きくなりやすいため、5%の損切りに届きやすいと考えられます。

一方で、ATR×2の損切りでは300円未満が大きなプラスになる場合もありました。ただし回数は100回前後と少なく、少数の大きな勝ちで平均が押し上げられている可能性があります。

注意点・この結果から言えないこと

株価帯別の数字は、前半と後半に分けた集計がありません。そのため、ここで見えた差を「傾向あり」とまでは言えません。また、300円未満の区分は回数が少なく、数字が大きくぶれやすい点に注意が必要です。

実際に使うときの考え方

同じルールでも、株価の水準によって損切りの効き方が違った可能性があります。株価帯を見るときは、損切りの幅とあわせて考えることが大切だと考えられます。

R倍数と保有日数で見ると

押し目買い(−5%固定)の数字を、R倍数(損益÷最初の損切り幅)と保有日数でも並べます。

  • 300円未満:R倍数 −0.12、保有8.8日
  • 300〜1,000円:R倍数 +0.34、保有13.6日
  • 1,000円以上:R倍数 +0.15、保有13.1日

数字の見方

300円未満の区分は保有日数が短く、早めに損切りになる取引が多かったことが分かります。300〜1,000円の区分は、R倍数でも1,000円以上の区分の2倍以上の数字でした。ただし回数は1,000円以上の区分の7分の1ほどです。

高値ブレイクについて

高値ブレイクの株価帯別の数字は、この検証では集計していません。そのため、この記事の内容が高値ブレイクにも当てはまるかどうかは分かりません。

※出典:運営者のバックテスト(型別の比較)。期間は2024年10月〜2026年9月、往復0.3%の取引コストを差し引いた数字です。この記事は過去のデータで売買ルールを試した結果であり、将来の成績を保証するものではありません。特定の銘柄の売買をすすめるものではなく、投資の判断はご自身の責任で行ってください。

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