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52週高値からの距離で成績は変わるか(前半と後半で逆になった例)

公開日:2026年10月12日 執筆:Takuya カテゴリ:条件の効き目

シグナル日の終値が、52週高値からどれだけ下にあったかで3つに分け、高値ブレイクと押し目買いの成績を比べました。押し目買いでは、前半と後半で結果がはっきり逆になりました。

調べたこと

シグナル日の終値を52週高値で割り、1を引いた数字(%)を使いました。0%に近いほど、52週高値に近いところにあることを表します。シグナルを件数が同じになるよう「下(高値から遠い)・中・上(高値に近い)」の3つに分けて比べています。

用語の説明

この記事に出てくる言葉を説明します。

  • 52週高値:過去1年でいちばん高い値段です
  • 52週高値からの距離:終値÷52週高値−1で計算した数字です。−5%なら、52週高値より5%下にあります
  • ポイント:%どうしの差を表す単位です
  • 採用候補:前半・後半とも同じ向きに0.3ポイント以上の差があり、各区分が300件以上あるものです

高値ブレイクの場合

区切りは−1.58%と−0.59%です。高値ブレイクは52週高値を更新した日のシグナルですが、終値はその日の高値より下で終わることがあるため、多くはマイナスの値になっていると考えられます。1回あたりの平均損益(コスト控除後)です。

  • 下(−1.58%未満):+0.52%(前半 +0.52%/後半 +0.52%)
  • 中:+1.04%(前半 +0.77%/後半 +1.22%)
  • 上(−0.59%以上):+0.49%(前半 +0.33%/後半 +0.59%)
  • 上−下:前半 −0.18ポイント/後半 +0.07ポイント

押し目買いの場合

区切りは−7.91%と−4.85%です。1回あたりの平均損益(コスト控除後)です。

  • 下(−7.91%未満):+0.49%(前半 +1.42%/後半 −0.26%)
  • 中:+0.48%(前半 +0.54%/後半 +0.44%)
  • 上(−4.85%以上):+0.95%(前半 +0.28%/後半 +1.37%)
  • 上−下:前半 −1.14ポイント/後半 +1.63ポイント

勝率で見ると

押し目買いの勝率も、前半と後半で逆になっていました。

  • 下:前半 40.0%(1,546回)/後半 32.6%(1,929回)
  • 中:前半 38.2%(1,271回)/後半 37.3%(2,203回)
  • 上:前半 37.6%(1,338回)/後半 43.3%(2,137回)

読み取れること

押し目買いでは、前半は高値から遠い株の方が成績がよく、後半は高値に近い株の方が成績がよい結果でした。差も1ポイント以上と大きく、全体の数字(上が+0.95%、下が+0.49%)だけを見ると「高値に近い方がよい」と思えてしまいます。期間を分けると、傾向がそろわなかったことが分かります。

高値ブレイクは、どの区分でも前半・後半ともプラスでした。「中」の区分が両方の期間でいちばん高い数字でしたが、判定は上と下の差で行っており、その差は小さく、傾向がそろわなかったため採用候補にはしていません。

注意点・この結果から言えないこと

この検証は、件数の数え方が型別の比較と少し違い、高値ブレイク全体で前半2,683件・後半4,152件、押し目買い全体で前半4,155件・後半6,269件になっています。平均はコスト控除後の数字です。また、5つの条件を同時に試しているため、偶然の差が混ざる可能性があります。

実際に使うときの考え方

前半と後半で結果が逆になる条件は、その時期の相場の性質に左右されている可能性があります。全体の平均だけで条件を選ぶと、こうした逆転を見落としやすくなります。期間を分けて確かめることの大切さが分かる例です。

高値ブレイクの勝率

高値ブレイクの勝率です。

  • 下:39.1%(前半 38.3%/後半 39.6%)
  • 中:41.5%(前半 40.6%/後半 42.1%)
  • 上:37.5%(前半 38.5%/後半 36.9%)

数字の見方

押し目買いの「下」(52週高値から7.91%以上下にある株)は、前半は+1.42%で3つの区分の中でいちばん高く、後半は−0.26%でいちばん低い結果でした。全期間の+0.49%は、この2つが打ち消し合った数字です。

このように、全期間の平均が同じくらいでも、中身は大きく違うことがあります。期間ごとの数字を見ないと分からない点です。

判定の基準について

この検証では、「上」と「下」の差が前半・後半とも同じ向きに0.3ポイント以上あり、各区分が前半・後半とも300件以上あるものを採用候補としました。52週高値からの距離は、高値ブレイク・押し目買いのどちらも基準を満たさず、見送りとしています。

※出典:運営者のバックテスト(条件で候補を絞れるかの検証)。期間は2024年10月〜2026年9月、往復0.3%の取引コストを差し引いた数字です。この記事は過去のデータで売買ルールを試した結果であり、将来の成績を保証するものではありません。特定の銘柄の売買をすすめるものではなく、投資の判断はご自身の責任で行ってください。

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