このサイトは、過去のデータで売買ルールを試した結果を紹介するものです。特定の銘柄の売買をすすめるものではなく、将来の成績を保証するものでもありません。投資の判断はご自身の責任で行ってください。

最初のルール(4つの条件のうち2つ以上)の成績と、条件ごとの違い

公開日:2026年10月12日 執筆:Takuya カテゴリ:売買ルールの成績

運営者が最初に検証した「4つの条件のうち2つ以上を満たしたら買う」ルールの成績です。条件をいくつ満たしたか、どの条件を満たしたかで、成績がどう変わったかを紹介します。

ルールの内容

最初のルールは、売買代金の条件(10日平均で1億円以上)を満たし、さらに次の4つの条件のうち2つ以上を満たした日の翌日の始値で買うものでした。損切りは−5%固定です。

  • 52週高値を更新した
  • 出来高が平均の2倍になった
  • ATR(1日の値動きの大きさ)が株価の3%以上
  • 3か月の値上がり率が、TOPIXより10ポイント以上高い

用語の説明

この記事に出てくる言葉を説明します。

  • 52週高値:過去1年でいちばん高い値段です
  • ATR:1日の値動きの大きさの平均です。ここでは株価に対する割合で表しています
  • TOPIX:東証に上場する銘柄全体の動きを表す株価指数です
  • ボリンジャーバンド:移動平均線の上下に、値動きの幅から計算した線を引いたものです。株価が上の線に触れたかどうかなども調べました
  • 勝ち平均・負け平均:利益で終わった売買、損失で終わった売買それぞれの平均です

全体の結果

この回だけは、取引コストを差し引く前の数字です。

  • 回数:35,102回
  • 勝率:34.1%
  • 1回あたりの平均損益:+0.42%(コスト控除前)
  • 勝ち平均:+9.37%/負け平均:−4.23%
  • 平均の保有日数:7.3日
  • 売った理由:損切り34,878件、60営業日の期間満了224件

満たした条件の数で分けると

条件を多く満たした方が成績がよい、という結果にはなりませんでした(コスト控除前)。

  • 2つ:+0.44%(30,399回、勝率34.5%、保有7.5日)
  • 3つ:+0.49%(3,654回、勝率32.0%、保有6.5日)
  • 4つすべて:−0.42%(1,049回、勝率29.9%、保有4.2日)

条件ごとの違い

それぞれの条件を満たしたかどうかで分けた結果です(コスト控除前)。

  • 52週高値を更新した:+0.74%(4,980回、勝率37.4%)/しなかった:+0.36%
  • 出来高2倍あり:+0.40%/なし:+0.42%
  • ATR 3%以上:+0.32%(31,115回、勝率33.2%)/3%未満:+1.20%(3,987回、勝率41.3%)
  • TOPIXより強い:+0.42%/強くない:+0.40%
  • ボリンジャーバンドの上の線に触れた:+0.21%/触れていない:+0.46%

数字の見方

「4つすべて」を満たした取引は、保有日数が4.2日と短く、平均もマイナスでした。条件をたくさん満たすほど、すでに大きく上がった後の株を買っていた可能性があります。

一方、「ATR 3%以上」という条件は、満たさない取引の方が成績がよい結果でした。値動きの大きさを求める条件が、かえって成績を下げていたことになります。

その後のルールにどうつながったか

この結果から、運営者は「52週高値の更新」を必須の条件にし、ATRは逆に「5%未満」に限る形に見直しました。これが、別の記事で紹介している高値ブレイクのルール(改善案)です。

注意点・この結果から言えないこと

この回の数字は、取引コストを差し引く前のものです。往復0.3%のコストを引くと、平均+0.42%の多くが消えます。また、前半と後半に分けた集計はこの回にはないため、条件ごとの差が「傾向あり」かどうかは確かめられていません。前半・後半の比較は「最初のルールから改善案へ」の記事で紹介しています。

押し目買い(10日線)との比較

同じ回に、比較として「10日線まで下がった後、陽線で反発した翌日の始値で買う」押し目買いも調べました。こちらは22,862回、勝率35.4%、平均+0.55%(コスト控除前)、勝ち平均+8.89%、負け平均−4.02%、保有8.9日でした。

押し目買いでも、52週高値を更新していた取引(+0.77%)や、ATRが3%未満の取引(+1.08%、保有16.2日)の方が、平均が高い結果でした。2つの買い方で、同じ向きの差が出ていたことになります。

実際に使うときの考え方

「条件をたくさん満たすほどよい」とは限らないことが、この検証から分かります。条件の数より、どの条件を満たしているかの方が成績に関係していた可能性があります。条件を増やすときは、ひとつずつ効き目を確かめることが大切だと考えられます。

用語の補足

「期間満了」は、損切りの値段に一度も届かないまま60営業日がたち、その日の終値で売った取引のことです。35,102回のうち224件と、ごく一部でした。

※出典:運営者のバックテスト(最初の検証)。期間は2024年10月〜2026年9月、取引コストを差し引く前の数字です。この記事は過去のデータで売買ルールを試した結果であり、将来の成績を保証するものではありません。特定の銘柄の売買をすすめるものではなく、投資の判断はご自身の責任で行ってください。

ほかの記事