このサイトは、過去のデータで売買ルールを試した結果を紹介するものです。特定の銘柄の売買をすすめるものではなく、将来の成績を保証するものでもありません。投資の判断はご自身の責任で行ってください。

翌日の始値で買うか、指値で待つか(買い方のタイミングの比較)

公開日:2026年10月12日 執筆:Takuya カテゴリ:売買ルールの成績

シグナルが出た翌日の始値ですぐ買う方法と、少し安い値段に指値を出して待つ方法で、成績を比べました。指値で待つと1回あたりの成績はよくなりますが、約定しない分、全体の利益は小さくなっていました。

比べた買い方

同じシグナルに対して、買い方だけを変えて比べました。

  • A:翌日の始値で買う(基準)
  • B1:少し安い値段に指値を出し、翌日1日だけ待つ(約定しなければ見送り)
  • B5:同じ指値を5営業日出し続ける

用語の説明

この記事に出てくる言葉を説明します。

  • 指値:「この値段以下なら買う」と値段を決めて出す注文です
  • 逆指値:「この値段以上になったら買う」と決めて出す注文です。上がったことを確認してから買うときに使います
  • 約定:注文が成立して、実際に売買できたことです
  • 約定率:出した注文のうち、約定した割合です
  • シグナル1件あたりの期待値:約定しなかったシグナルを0%として、すべてのシグナルで平均した損益です。買い逃しの影響も含めて比べるための数字です

高値ブレイクの場合

約定した売買の1回あたりの成績と、シグナル1件あたりの期待値(約定しなかったシグナルを0%として平均)を比べています。どちらもコスト控除後です。

  • A:約定100%、1回あたり +1.09%、シグナル1件あたり +1.09%
  • B1:約定20.6%、1回あたり +1.48%、シグナル1件あたり +0.31%
  • B5:約定34.7%、1回あたり +1.40%、シグナル1件あたり +0.49%

押し目買いの場合

こちらもコスト控除後の数字です。

  • A:約定100%、1回あたり +0.91%、シグナル1件あたり +0.91%
  • B1:約定48.9%、1回あたり +0.94%、シグナル1件あたり +0.46%
  • B5:約定72.6%、1回あたり +0.98%、シグナル1件あたり +0.71%

前半・後半の詳しい数字

シグナル1件あたりの期待値を、前半と後半に分けました(コスト控除後)。

  • 高値ブレイク・A:前半 +0.664%/後半 +1.377%
  • 高値ブレイク・B1:前半 +0.169%/後半 +0.399%
  • 高値ブレイク・B5:前半 +0.274%/後半 +0.631%
  • 押し目買い・A:前半 +0.885%/後半 +0.939%
  • 押し目買い・B1:前半 +0.391%/後半 +0.513%
  • 押し目買い・B5:前半 +0.587%/後半 +0.813%

読み取れること

指値で待つと、安く買えた分、約定した売買の成績はよくなりました。一方で、高値ブレイクでは約定が2〜3割にとどまり、そのまま上がっていった銘柄を買い逃していました。シグナル1件あたりで見ると、どちらの買い方でも「翌日の始値ですぐ買う」方が大きい結果でした。

この順番(A、B5、B1の順に大きい)は、高値ブレイク・押し目買いとも、前半・後半の両方でそろっていました。

なお、この比較では買い方どうしを公平に比べるため、保有中の重ね買いを制限していません。そのため、ほかの記事の数字とは一致しません。

逆指値で約定した売買

B5の約定を注文の種類で分けると、高値ブレイクでは指値での約定が10,340回(1回あたり+1.41%)、逆指値での約定が41回(1回あたり−0.20%)でした。逆指値は回数が少なく、この数字だけでよしあしは判断できません。押し目買いでは、逆指値での約定はありませんでした。

注意点・この結果から言えないこと

この検証では、約定した日に安値が損切りの値段を下回っていれば、その日に損切りになったとみなしています。実際より厳しめの扱いです。また、指値の値段は運営者のツールが計算したもので、別の値段の決め方では結果が変わる可能性があります。

実際に使うときの考え方

「安く買う」ことと「買い逃さない」ことは、どちらかを取るともう一方が減る関係にあります。1回ごとの成績を見るか、シグナル全体での成績を見るかで、評価が変わる点に注意が必要です。

地合い別に見ると

シグナル1件あたりの期待値を、地合い(TOPIXが25日線より上か下か)で分けました(コスト控除後)。

  • 高値ブレイク・A:地合いがよい +1.081%/悪い +1.147%
  • 高値ブレイク・B5:地合いがよい +0.486%/悪い +0.492%
  • 押し目買い・A:地合いがよい +1.094%/悪い +0.229%
  • 押し目買い・B5:地合いがよい +0.832%/悪い +0.244%

地合いが悪いときの押し目買い

ほとんどの区分では「翌日の始値で買う」方が大きい数字でしたが、押し目買いで地合いが悪いときだけは、B5(+0.244%)がA(+0.229%)をわずかに上回りました。差はごく小さく、地合い別には前半・後半に分けた集計もないため、傾向とまでは言えません。

※出典:運営者のバックテスト(購入タイミングの検証)。期間は2024年10月〜2026年9月、往復0.3%の取引コストを差し引いた数字です。この記事は過去のデータで売買ルールを試した結果であり、将来の成績を保証するものではありません。特定の銘柄の売買をすすめるものではなく、投資の判断はご自身の責任で行ってください。

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