このサイトは、過去のデータで売買ルールを試した結果を紹介するものです。特定の銘柄の売買をすすめるものではなく、将来の成績を保証するものでもありません。投資の判断はご自身の責任で行ってください。

「待ち」の判定と窓開けの見送りは成績を変えたか

公開日:2026年10月12日 執筆:Takuya カテゴリ:売買ルールの成績

運営者のツールは、シグナルが出た日に「買い検討」「待ち」「見送り」を判定します。この判定にしたがって買う場合と、翌日が大きく高く始まったら買わない場合の成績を比べました。

調べたこと

運営者のツールは、シグナル日の終値までのデータから、そのシグナルを「買い検討」「待ち」「見送り」に判定します。この判定を使った次の買い方を、すべてのシグナルを翌日の始値で買う方法(A)と比べました。

  • C:判定が「買い検討」のときだけ、翌日の始値で買う
  • D:Cに加えて、翌日が2%以上高く始まったら買わない
  • E5:判定が「買い検討」のときだけ、指値を5営業日出す

用語の説明

この記事に出てくる言葉を説明します。

  • 窓開け:翌日の始値が、前日の終値から大きく離れて始まることです。ここでは2%以上高く始まった場合を指します
  • 指値:「この値段以下なら買う」と値段を決めて出す注文です
  • 約定率:シグナルのうち、実際に買えた割合です
  • シグナル1件あたり:買わなかったシグナルを0%として、すべてのシグナルで平均した損益です

判定ごとの成績(高値ブレイク)

すべてのシグナルを翌日の始値で買った場合(A)を、判定別に分けた成績です(コスト控除後)。

  • 買い検討:+1.57%(11,516件、勝率43.0%)
  • 待ち:+0.79%(18,417件、勝率39.0%)
  • 見送り:−3.99%(4件)

判定ごとの成績(押し目買い)

押し目買いでは、ほとんどが「買い検討」でした(コスト控除後)。

  • 買い検討:+0.92%(27,547件、勝率39.5%)
  • 待ち:+0.81%(1,399件、勝率39.6%)
  • 見送り:0件

買い方の比較(高値ブレイク)

約定した売買の1回あたりと、シグナル1件あたりの成績です(コスト控除後)。

  • A:約定100%、1回あたり +1.09%、シグナル1件あたり +1.088%(前半 +0.664%/後半 +1.377%)
  • C:約定38.5%、1回あたり +1.57%、シグナル1件あたり +0.605%(前半 +0.343%/後半 +0.783%)
  • D:約定37.2%、1回あたり +1.59%、シグナル1件あたり +0.591%(前半 +0.348%/後半 +0.757%)
  • E5:約定28.8%、1回あたり +1.57%、シグナル1件あたり +0.451%(前半 +0.274%/後半 +0.572%)

買い方の比較(押し目買い)

こちらもコスト控除後の数字です。

  • A:シグナル1件あたり +0.914%(前半 +0.885%/後半 +0.939%)
  • C:約定95.2%、1回あたり +0.92%、シグナル1件あたり +0.875%
  • D:約定92.0%、1回あたり +0.94%、シグナル1件あたり +0.862%
  • E5:約定70.7%、1回あたり +0.98%、シグナル1件あたり +0.690%

読み取れること

高値ブレイクでは、「買い検討」だけに絞ると、1回あたりの成績は前半(+0.94%、Aは+0.66%)・後半(+1.97%、Aは+1.38%)ともAを上回りました。一方で、買う回数が4割弱に減るため、シグナル1件あたりでは前半・後半ともAの方が大きい結果でした。

窓開けを見送るD は、Cと比べて1回あたりの成績がわずかに上がりましたが、シグナル1件あたりでは前半はDが上、後半はCが上で、傾向がそろいませんでした。差もごくわずかです。

押し目買いでは、9割以上が「買い検討」だったため、どの買い方でもAとの差は小さめでした。

注意点・この結果から言えないこと

この検証は、買い方どうしを公平に比べるため、シグナルを1件ずつ独立に数えています(保有中の重ね買いを制限していません)。そのため、件数や平均はほかの検証と一致しません。また、「見送り」は4件しかなく、この数字から判定のよしあしは言えません。

実際に使うときの考え方

判定で絞り込むと、1回ごとの成績はよく見えますが、買わなかったシグナルの中にも上がった銘柄が含まれています。1回あたりとシグナル全体のどちらで比べるかによって、評価が変わる点に注意が必要です。

中央値で見ると(高値ブレイク)

真ん中の売買の損益(中央値)でも比べました。翌日の始値ですべて買うAは−1.54%、「買い検討」だけのCは−1.13%、窓開けを見送るDは−1.11%でした。絞り込んだ方が、負けの多い取引が減っていたことが分かります。

判定の偏りについて

高値ブレイクでは「待ち」の判定が18,417件と、「買い検討」(11,516件)より多くなっていました。押し目買いでは「待ち」は1,399件だけでした。同じツールの判定でも、買い方の型によって出方がかなり違うことが分かります。

※出典:運営者のバックテスト(購入タイミングの検証)。期間は2024年10月〜2026年9月、往復0.3%の取引コストを差し引いた数字です。この記事は過去のデータで売買ルールを試した結果であり、将来の成績を保証するものではありません。特定の銘柄の売買をすすめるものではなく、投資の判断はご自身の責任で行ってください。

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