押し目買いのルールの成績(上昇中の株が25日線まで下がったとき)
上昇トレンドの株が一時的に下がり、25日移動平均線のあたりで反発したときに買う「押し目買い」のルールを検証した結果です。値動きの大きさや株価の水準で、成績がどう変わったかも紹介します。
ルールの内容
「押し目買い」は、上がっている株が一時的に下がったところで買うルールです。このサイトでは、次の条件をすべて満たした日の翌日に買っています。
- 上昇トレンドである(25日線が75日線より上、75日線が20日前より上、52週高値から15%以内)
- 安値が25日線のあたり(25日線×1.01以下)まで下がった
- その日の終値は25日線より上で、始値より高く終わった(反発の確認)
- 1日の値動きの大きさ(ATR)が株価の5%未満
用語の説明
このルールに出てくる言葉を説明します。
- 押し目:上昇している株が、途中で一時的に下がったところのことです
- 25日線・75日線:過去25日と過去75日の終値の平均をつないだ線です。25日線が75日線より上にあると、短い期間の流れが長い期間より強いことを表します
- 陽線:その日の終値が始値より高く終わった日のことです。ここでは反発の目印として使っています
- ATR:1日の値動きの大きさの平均です
- 中央値:損益を順に並べたときの真ん中の売買の損益です
結果
約2年間で、このルールで買った回数は10,198回でした。損切りは「−5%固定」です。
- 勝率:38.4%
- 1回あたりの平均損益:+0.66%(コスト控除後)。コストを引く前は+0.96%
- 中央値:−1.81%
- 平均の保有日数:14.0日
- R倍数の平均:+0.19
前半と後半の詳しい数字
前半と後半で、成績の差は小さめでした。
- 前半(4,226回):勝率38.1%、1回あたり +0.70%(コスト控除後)、中央値−1.89%、保有16.7日
- 後半(5,972回):勝率38.6%、1回あたり +0.63%(コスト控除後)、中央値−1.72%、保有12.2日
値動きの大きい銘柄は成績が悪かった
ATR(値動きの大きさ)の条件を外したルール(11,308回、1回あたり+0.55%)で、ATR の大きさ別に成績を比べると、値動きが大きいほど成績が悪くなっていました。数字はコスト控除後です。
- ATR 0〜3%:+0.80%(6,289回、勝率39.6%、保有17.1日)
- ATR 3〜5%:+0.41%(3,826回、勝率36.5%、保有9.2日)
- ATR 5〜8%:−0.24%(1,085回、勝率32.4%、保有4.9日)
- ATR 8%以上:−1.29%(108回、勝率16.7%、保有2.6日)
株価が安い銘柄も成績が悪かった
株価の水準で分けると、300円未満の銘柄は回数が少ないものの、成績が大きくマイナスでした(ATR の条件なしで計算、コスト控除後)。
- 300円未満:−0.88%(162回、勝率22.2%、中央値−3.86%)
- 300〜1,000円:+1.42%(1,356回、勝率39.5%)
- 1,000円以上:+0.46%(9,790回、勝率37.6%)
数字の見方
ATR が大きい区分ほど、保有日数が短くなっています。値動きが大きい銘柄は、買ってすぐに5%下がって損切りになりやすいためと考えられます。
なお、ATR別と株価帯別の数字は、前半と後半に分けた集計がありません。そのため、「傾向あり」とまでは言えない点に注意してください。
注意点・この結果から言えないこと
この結果からは、次のことまでは言えません。
- 押し目のつもりで買っても、そのまま下がり続ける場合がある。特に地合いが悪いときは成績が下がっていた(地合いの記事を参照)
- 300円未満やATR 8%以上の区分は回数が少なく、数字が大きくぶれやすい
- 過去の約2年間の結果であり、今後も同じ成績になるとは限らない
実際に使うときの考え方
押し目買いは、上昇トレンドが続く前提で、下がったところを買う方法です。過去のデータでは、値動きが穏やかな銘柄や、25日線がしっかり上を向いているときの方が成績がよい結果でした。
どのような条件で成績が変わったかは、関連する記事で紹介しています。数字は過去の結果として参考にとどめ、ご自身で確かめながら判断してください。
地合いと25日線の向き
この型は、相場全体の調子による差が大きい結果でした。地合いがよいとき(TOPIXが25日線より上)は+0.88%(7,838回、勝率38.9%)、悪いときは−0.06%(2,360回、勝率36.8%)でした(コスト控除後)。
また、条件で候補を絞れるかの検証では、25日線の傾きが大きい区分が+0.96%、小さい区分が+0.35%でした(コスト控除後)。こちらは前半・後半とも同じ向きの差があり、「傾向あり」とした数少ない条件です。
※出典:運営者のバックテスト(型別の比較、条件で候補を絞れるかの検証、−5%固定の損切り)。期間は2024年10月〜2026年9月、往復0.3%の取引コストを差し引いた数字です。この記事は過去のデータで売買ルールを試した結果であり、将来の成績を保証するものではありません。特定の銘柄の売買をすすめるものではなく、投資の判断はご自身の責任で行ってください。