このサイトは、過去のデータで売買ルールを試した結果を紹介するものです。特定の銘柄の売買をすすめるものではなく、将来の成績を保証するものでもありません。投資の判断はご自身の責任で行ってください。

売買代金(銘柄の規模)で成績は変わるか

公開日:2026年10月12日 執筆:Takuya カテゴリ:条件の効き目

10日平均の売買代金で銘柄を3つに分け、高値ブレイクと押し目買いの成績を比べました。銘柄の規模の目安として調べましたが、前半と後半で傾向はそろいませんでした。

調べたこと

銘柄の規模を見るには時価総額を使うのが一般的ですが、過去の時点の発行株数が取れないため、代わりに10日平均の売買代金を使いました。シグナルを件数が同じになるよう「下(少ない)・中・上(多い)」の3つに分けて比べています。

なお、どのルールも、売買代金が10日平均で1億円以上の銘柄だけを対象にしています。ここでの「少ない」は、その中で比べて少ないという意味です。

用語の説明

この記事に出てくる言葉を説明します。

  • 売買代金:その日に売買された金額の合計です。株価×出来高でおおよそ計算できます
  • 10日平均売買代金:直近10日の売買代金の平均です
  • 時価総額:株価×発行済みの株数で、会社の規模を表す数字です
  • 億円:1億円は100,000,000円です

高値ブレイクの場合

区切りは2.89億円と11.67億円です。1回あたりの平均損益(コスト控除後)です。

  • 下(2.89億円未満):+0.80%(前半 +0.87%・1,007回/後半 +0.74%・1,271回)
  • 中:+0.73%(前半 +0.45%/後半 +0.90%)
  • 上(11.67億円以上):+0.53%(前半 +0.23%・810回/後半 +0.69%・1,469回)
  • 上−下:前半 −0.64ポイント/後半 −0.05ポイント

押し目買いの場合

区切りは2.78億円と11.27億円です。1回あたりの平均損益(コスト控除後)です。

  • 下(2.78億円未満):+0.64%(前半 +1.20%/後半 +0.23%)
  • 中:+0.82%(前半 +0.84%/後半 +0.81%)
  • 上(11.27億円以上):+0.45%(前半 +0.28%/後半 +0.56%)
  • 上−下:前半 −0.91ポイント/後半 +0.33ポイント

勝率で見ると(押し目買い)

押し目買いの勝率です。

  • 下:前半 37.5%/後半 33.7%
  • 中:前半 41.8%/後半 40.3%
  • 上:前半 36.9%/後半 39.4%

読み取れること

高値ブレイクでは、前半・後半とも売買代金が少ない方がやや成績が高めでしたが、後半の差は−0.05ポイントとごくわずかでした。基準に届かず、「傾向あり」とはしていません。

押し目買いでは、前半は売買代金が少ない銘柄の方がよく、後半は多い銘柄の方がよい結果で、傾向が逆になりました。

押し目買いの「中」の区分は、前半・後半とも勝率が4割をこえていましたが、この検証は上と下の差で判定しているため、採用候補には入れていません。

注意点・この結果から言えないこと

売買代金は時価総額の代わりに使った目安で、会社の規模そのものではありません。また、この検証は件数の数え方が型別の比較と少し違い、平均はコスト控除後の数字です。5つの条件を同時に試しているため、偶然の差が混ざる可能性もあります。

実際に使うときの考え方

売買代金が少ない銘柄は、実際の売買で思った値段で売り買いしにくいことがあります。検証では往復0.3%のコストを一律で引いていますが、実際のずれは銘柄によって違う点にも注意が必要です。

高値ブレイクの勝率

高値ブレイクの勝率です。

  • 下:38.7%(前半 39.3%/後半 38.2%)
  • 中:40.5%(前半 39.7%/後半 40.9%)
  • 上:38.9%(前半 38.3%/後半 39.2%)

数字の見方

3つの区分は、全期間の件数が同じになるように分けています。そのため、前半と後半では区分ごとの件数が違います。たとえば高値ブレイクの「上」は、前半が810回、後半が1,469回でした。後半の方が、売買代金の多い銘柄のシグナルが多かったことになります。

押し目買いの「下」は、前半が+1.20%、後半が+0.23%と、期間による差がとても大きい区分でした。

判定の基準について

この検証では、「上」と「下」の差が前半・後半とも同じ向きに0.3ポイント以上あり、各区分が前半・後半とも300件以上あるものを採用候補としました。売買代金は、高値ブレイク・押し目買いのどちらも基準を満たさず、見送りとしています。

なお、5つの条件と2つの買い方の組み合わせ(10通り)のうち、基準を満たしたのは押し目買いの「25日線の向き」だけでした。

※出典:運営者のバックテスト(条件で候補を絞れるかの検証)。期間は2024年10月〜2026年9月、往復0.3%の取引コストを差し引いた数字です。この記事は過去のデータで売買ルールを試した結果であり、将来の成績を保証するものではありません。特定の銘柄の売買をすすめるものではなく、投資の判断はご自身の責任で行ってください。

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