このサイトは、過去のデータで売買ルールを試した結果を紹介するものです。特定の銘柄の売買をすすめるものではなく、将来の成績を保証するものでもありません。投資の判断はご自身の責任で行ってください。

25日線の向きで、押し目買いの成績は変わるか

公開日:2026年10月12日 執筆:Takuya カテゴリ:条件の効き目

押し目買いのシグナルを、25日移動平均線の傾き(5日前と比べてどれだけ上がっているか)で3つに分け、成績を比べました。前半・後半の両方で同じ傾向が出た、数少ない条件です。

調べたこと

押し目買いは「上昇中の株が下がったところ」を買うルールです。そこで、上昇の勢いを表す目安として、25日線が5日前と比べて何%上がっているかを使い、シグナルを件数が同じになるよう3つに分けて比べました。

用語の説明

この記事に出てくる言葉を説明します。

  • 25日線:過去25日の終値の平均をつないだ線です
  • 25日線の向き(傾き):今日の25日線が、5日前の25日線より何%高いかです。大きいほど、上昇の勢いが強いことを表します
  • 3等分:シグナルを数値の小さい順に並べ、件数が同じになるように「小さい・中くらい・大きい」の3つに分ける方法です
  • ポイント:%どうしの差を表す単位です。+0.96%と+0.20%の差は0.76ポイントです

結果(押し目買い)

1回あたりの平均損益(コスト控除後)は次のとおりでした。

  • 傾きが小さい(0.15%未満):+0.35%、勝率35.6%(3,475回)
  • 中くらい:+0.61%、勝率37.7%(3,474回)
  • 傾きが大きい(1.29%以上):+0.96%、勝率41.4%(3,475回)

前半・後半の詳しい数字

前半と後半に分けた数字です(コスト控除後)。

  • 傾きが小さい:前半 +0.54%(1,323回、勝率37.6%)/後半 +0.23%(2,152回、勝率34.4%)
  • 中くらい:前半 +0.45%(1,347回、勝率37.7%)/後半 +0.71%(2,127回、勝率37.6%)
  • 傾きが大きい:前半 +1.30%(1,485回、勝率40.5%)/後半 +0.70%(1,990回、勝率42.0%)

前半と後半でもそろった

「傾きが大きい」と「傾きが小さい」の差は、前半で +0.76 ポイント、後半で +0.47 ポイントでした。前半・後半ともに、25日線がしっかり上を向いているときの方が成績がよかったことになります。

この検証では、前半・後半とも同じ向きに0.3ポイント以上の差があり、各区分が300件以上あるものを「採用候補」としていました。押し目買いの25日線の向きは、試した10通りの中で、この基準を満たした唯一の組み合わせでした。

高値ブレイクでは傾向がそろわなかった

同じことを高値ブレイクでも調べましたが、こちらは前半と後半で傾向が逆になり、「傾向あり」とは言えませんでした。同じ条件でも、買い方によって効いたり効かなかったりすることが分かります。

  • 区切り:0.93%と2.04%
  • 傾きが小さい:+0.24%(前半 −0.05%/後半 +0.42%)
  • 中くらい:+1.41%(前半 +0.93%/後半 +1.68%)
  • 傾きが大きい:+0.41%(前半 +0.74%/後半 +0.16%)
  • 大きい−小さい:前半 +0.79ポイント/後半 −0.26ポイント

注意点・この結果から言えないこと

5つの条件を2つの買い方で同時に試しているため、偶然よく見えるものが混ざる可能性があります。また、押し目買いの後半では「中くらい」(+0.71%)と「大きい」(+0.70%)がほぼ同じでした。傾きが大きいほど必ずよい、とまでは言えません。

この検証は件数の数え方が型別の比較と少し違い、押し目買い全体で前半4,155件・後半6,269件になっています。平均もコスト控除後の数字です。

実際に使うときの考え方

押し目買いは「上昇が続いている」ことが前提のルールです。25日線の向きは、その前提がどれくらい強いかを表す目安のひとつと考えられます。過去のデータでは差が出ていましたが、絞り込むと件数が減る点もあわせて考える必要があります。

数字の見方

全期間では、傾きが小さい区分から大きい区分へ、平均も勝率も順に高くなっていました。ただし前半では「中くらい」(+0.45%)が「小さい」(+0.54%)をわずかに下回り、後半では「中くらい」と「大きい」がほぼ同じでした。きれいにそろっていたのは、「大きい」と「小さい」の差です。

25日線がしっかり上を向いているときは、上昇の勢いが続いている途中の一時的な下げであることが多く、反発につながりやすかった可能性があります。ただし、これは結果から考えられる理由のひとつで、検証で確かめたものではありません。

※出典:運営者のバックテスト(条件で候補を絞れるかの検証)。期間は2024年10月〜2026年9月、往復0.3%の取引コストを差し引いた数字です。この記事は過去のデータで売買ルールを試した結果であり、将来の成績を保証するものではありません。特定の銘柄の売買をすすめるものではなく、投資の判断はご自身の責任で行ってください。

ほかの記事